私は3月22日の「安倍政権NO!0322大行動」に元の職場の関係者20名とともに参加しました。この集会では午後1時の開会時に日比谷野音周辺に8千人(主催者発表)が集まり、会場内に入りきれない人々は外で集会に参加しました。昨今の安倍政権による露骨な国民いじめの政策に対する怒りが満ち溢れた場となりました。集会を終えてさらに参加者が増え、その後の請願デモと国会包囲の行動には1万4千人が参加し、安倍政権への危機感を共有しました。
集会では首都圏反原発連合のミサオ・レッドウルフさんが主催者を代表して開会挨拶を行いました。続いて各イシューからのリレートークを行い、「原発」「集団的自衛権」「特定秘密保護法」「沖縄米軍基地」「TPP」「農業・農協改革」「社会保障」「消費税」「憲法」「雇用・労働法制」「ヘイトスピーチ」について次々と取組の報告がありました。私はどの報告にも切実な現場の声を聞き取りましたが、なかでも、高校生、大学生など若い報告者の平和を求める心からの叫びにも感動しました。
安倍政権が打ち出す政策は大多数の社会的な弱者にさらに厳しく、一部の大企業や富裕層に手厚く配慮されています。このことが民意はほとんど無視されるという、日本国民にとって極めて不幸な状況を生み出しています。私は沖縄の「高江ヘリパッドいらない住民の会」のメッセージを聴きながら、安倍政権が沖縄県民、そして日本国民に仕掛けている攻撃は実に全面的であると思いました。
安倍政権は国会における圧倒的な議席数を背景にして、これまでにどの自民党政権も成し遂げなかった「日本国憲法の改悪」や「集団的自衛権の行使」に向けて、突っ走っています。まるで「糸の切れた凧」状態と形容して良いと思います。はたして誰もこの安倍政権の暴走を制御できないのでしょうか?
私はピンチを逆にチャンスに転ずることは可能だと思います。今こそ安倍政権にNO!を突きつける「国民的共同」が切実に求められています。
沖縄県で3度示された辺野古新基地建設反対の民意と「オール沖縄」の形は各地の草の根運動を大いに励ますものです。今後、全国規模でイシューごとの取組をさらに発展させ、安倍政権の政策の弱点を具体的に示す必要があります。
予定されている統一地方選挙では有権者として安倍政権与党の自民党・公明党の候補者に国民的課題での政策を問い、民意への矛盾を1つ1つ明らかにする取り組みを強めたいと思います。このことに「国民的共同」の創意工夫を発揮すべきときではないでしょうか。