【連帯・社会像】

藤田観龍:歴史的な国会議事堂前の抗議行動が60年安保闘争を思い起こさせた

安倍首相の安全保障法案、戦争法案の反対・阻止行動での国会正面前の集会に私も度々参加し写真撮影してきましたが、この日は、60年安保反対のデモ行動以来の抗議行動でした。〈画像をクリックすると大きくなります〉

これまでの戦争法案に反対する抗議行動は国会周辺の歩道に限られていました。国会前の交差点から国会正面前の4車線の道路に立ち入る事ができないように、警察の警備が鉄のサクで阻んでいたのです。

ところがこの日は、続々と集まり歩道から溢れだした集会参加者が、規制のサクを開けろの抗議とともに、車道にドッとなだれ込み国会前へと進み出しました。60年安保闘争以来の、国会議事堂正面の車道を塞いだ抗議行動が実現したのです。

人波で埋まった幅50メートル4車線の車道を、「安倍やめろ」の風船が付けられた横断幕が国会正面に向けてリレーされました。若者がドラムを叩き打ちならし「安倍はやめろ」コールの熱い連帯の抗議行動で国会周辺を囲む1.3キロの歩道も人で埋め尽くされました。

「戦争させない」「安倍はやめろ」「国民を舐めるな」「9条壊すな」などの色とりどりの想いのプラカードがが溢れ、戦争法案廃案、安倍首相退陣を求めるコールが続いた列島総がかりの、国会議事堂前での抗議行動でした。

国会前交差点から国会議事堂正面前のT字路交差までの約300メートルの車道4車線(通行止め)が戦争法案ノ-の抗議の人波で埋め尽くされた頭上には、安保・戦争法案の安倍首相を葬る暗喩の黒白の風船で浮かんだ横断幕がありました。「安倍やめろ」と墨書きされ、抗議行動参加者との連帯と励ましに満ちたアピールでした。

戦争法案ノ-の行動では女性に若者・学生の抗議の広がりが目立ち熱を帯びています。インターネットのSNSで繋がり、ツイッタ-により抗議行動に参加した学生が多く見られました。都内の大学生でつくるSEALDs(シールズ=自由と民主主義のための学生緊急行動、5月に結成)のメンバーは国会正門前の最前列でドラムを叩きハンドスピ―カ―で「アベはやめろ」戦争法案「廃案・ハイアン」のコールを、声をからしぺットボトルの水を飲み込みながら連呼し、女子学生はハンドスピーカーを手に「ハイアン! ハイアン!」の声が響いていた。私は東京港区の小さい会社に勤めていた頃、60年安保反対のデモ行進が、毎夜のように国会から三田の通りを抜けていくデモの様子を見つめていた若い時を、今回の国会デモで思い浮かべ懐かしい想いのデモでもありました。現在10月で73歳です。(2015年8月31日記。写真家)

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