北の街、旭川が熱い。安倍政権の戦争法案に反対する若者たちのスピーチやコールが中心街をつつみこんでいる。戦争法案強行採決の緊迫した情勢下、9条の会や平和フォーラムなどが14日から4日連続、「戦争させない総がかり行動in ASAHIKAWA」に取り組み、19日には若者たち中心のAFMA主催で、「戦争法案に反対する怒りの緊急サウンドドラムデモ」を企画している。
14日夜6時。旭川駅前の買物公園に戦争法案反対の人々が集まった。9条の会や平和フォーラムの人たち、弁護士らが戦争法案反対を訴えた。他の行動参加者は「平和を創るのは武器じゃない」などのプラカードを掲げ、そして通行人に署名を訴えた。
「普段は通り過ぎるだけの通行人が、飛び入りでチラシを配ったり、何か今までとは違うものを感じる」と市民の1人はいう。「若い人たちの署名が多いのは、これまでにない反応」との声もある。確かに、安倍政権と戦争法案に反対する市民の行動はこれまでとは何かが違うようだ。
駅前の買物公園は北海道第2の都市、旭川市のシンボルだ。五十嵐広三・革新市長の1972年6月1日から始まった。戦前は軍都旭川の「師団通り」と呼ばれ、戦後は「平和通り」と名前を変え、買物公園となった。日曜日だけではなく、つねに歩行者(人間)に解放されている日本初の恒久的歩行者天国だ。そしていま、平和と民主主義のための舞台ともなっている。
この日のトリは、AFMA(ANTI-FASCISM MOVEMENT IN ASAHIKAWA=旭川民主主義、反ファシズム行動集団)の中心メンバー山岸孝輝さん(27)だ。
「いま国民が戦争法案に無関心でいること、黙っていることはまさに、日本の存立危機事態です」 「多くの人が自民党や公明党の議員事務所に抗議の電話やファクスを送っています。やれることはたくさんある。街頭行動やデモに参加しよう。まだ闘えるんです」
最後は山岸さんのコールに、参加者が合わせて大きな響きになった。 「安倍を倒せ!」「憲法守れ!」「ウソをつくな自民党!」「いうこときかせる番だ、国民が!」
〈15日の行動を写真で〉