【連帯・社会像】

星英雄:市民の共同候補、五十嵐仁さんの第1声をきいてきた

 五十嵐仁・八王子市長候補の第1声を、京王・南大沢駅前できいた。早朝、「平和・くらし・環境 八王子市民プロジェクト」共同代表の橋本良仁さんからメールをいただいたこともある。「連帯・共同21」にとって、縁浅からぬこともある。なによりも、いま全国的に高まっている反安倍政権の市民の運動が推す候補者だからだ。

 五十嵐さんは現代政治、労働・社会問題を研究してきた法政大学の元教授だ。「平和、民主主義、立憲主義の危機に際して、もはや書斎にこもっている時ではない」と、立候補の思いを力強く訴えた。「市民が主人公となり、命と暮らしを守り、赤ちゃん、子ども、青年、子育てのお母さん、女性、働く人々、お年寄りが夢と希望を持てる新しい八王子をつくりたい」

 ①「困っている」を見捨てない、きめ細かなケア②豊かな緑と環境を守り活かす、環境先進都市へ③中小企業と個店、農業がかがやく、産業のまちに──など、「八王子8策」の実現をめざしている。IMG_9457

 五十嵐さんは、市民の運動の盛り上がりに押されて立候補した。橋本さんのメールには「八王子は市民の共同で様々な運動の輪が広がり、超党派(野党連合、かって自民党だった方も)で闘う選挙戦になりました」とあった。

 五十嵐さん自身はブログでこう語っている。「『野党は共闘』という願いを実現するための『捨て石』になる覚悟を決めて、今回の立候補を決断しました」(「五十嵐仁の転成仁語」)。IMG_9445

 実は、五十嵐さんは「連帯・共同21」に、2度、寄稿してくれた。1度目は2013年4月5日、「いま再び、『大左翼』の結集を呼びかける」というタイトルで、「改憲阻止に向けての『大左翼』の形成」を訴えた。

 2度目は2015年4月8日、「安倍政権と対決し打倒するためには力を合わせるしかない」というタイトルだった。

 五十嵐さんはこう主張した。「安倍首相の野望を阻み、『海外で戦争する国』造りを許さず、平和国家としての日本のあり方を守るためにも、安倍政権と対決し、打倒しなければなりません」「国民的共同の発展のために力を尽くそうではありませんか。強力な敵を倒すには、力を合わせるしかないのですから」。

 「アベ政治を許さない」、そのためには「国民的共同」の力で闘おうというのが、五十嵐さんの信念なのだ。IMG_9468 h2

 安倍政権との対決構図は、時を同じくして闘われている沖縄・宜野湾市長選でも鮮明になっている。

 安倍首相は衆院予算委員会で、「安全保障に関わることは国全体で決めることだ。1地域の選挙で決定するものではない」と答弁した。宜野湾市長選で、辺野古新基地建設反対の志村恵一郎候補が当選しても、安倍政権は辺野古新基地建設の方針は変えるつもりはないと居直ったのだ。

 名護市長選、沖縄県知事選など一連の選挙で沖縄県民が示した民意は無視する。地方は政府のいうことに従えというのが安倍政権だ。安倍改憲政権は、憲法がうたう「地方自治」を踏みにじり、民意にも従わない。IMG_9472

 五十嵐さんの相手は現職の市長だ。それも、安倍側近の萩生田衆院議員と一体の関係で知られる人物だ。五十嵐さんの勝利はただちに安倍政権にとっての打撃となる。

 安倍政権と対決せずに、住民自治・市民が主人公の自治体は実現できない。いまという時代、五十嵐仁さんほど八王子市長にふさわしい候補者はいないと思う。IMG_9469

星英雄:市民の共同候補、五十嵐仁さんの第1声をきいてきた” への1件のコメント

  1. 五十嵐 仁さんには、昨年5月23日、あいおい損保職場革新懇の学習会で「戦争法案、残業代ゼロ法案ノーの大波をつくりだそう!」の講師をしていただきました。選挙戦も中盤、現職を凌駕する大宣伝が勝利の鍵、そうだ!八王子に駆けつけましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)