【沖縄とともに】

杉浦公昭:沖縄連帯・川越行動の報告です

 6月17日、第11次「九条守れ!!! 米軍基地撤去!!!沖縄県民連帯・川越行動」を行い、市民ら50人が参加しました。この行動は、鳩山首相の「米軍基地は、最低でも県外移設」を応援するために開始したのですが、その後は、毎年6月の沖縄慰霊の日前後に実施してきました。今年も、埼玉県の川越駅東口デッキで街宣をした後、近くの緑地公園に移動して同集会を開きました。
 
 始めに、この会の呼びかけ人を代表して、私が腰を伸ばしながら力を込めて挨拶をしました。1907年から毎年、春秋各1週間ずつ辺野古や高江の米軍基地建設反対の座り込みに参加し、そこで得た情報をもとに、こうした集会の挨拶に生かしてきました。

〈主催者代表挨拶をする杉浦公昭氏〉


 
 最近の話題として、翁長沖縄県知事が記者会見で、国が県の岩礁破砕許可を得ずに工事を進めていることに対して、県議会の了承を得た上で、国を相手に工事の差し止め訴訟を起こす方針を発表したことに触れました。
 
 まとめとして、私たちは、「勝つ方法は、諦めないで闘うこと」という沖縄県民と連帯して、米軍新基地建設反対と撤去、基地のない平和で豊かな沖縄、そして日本を目指して、共に闘おうではありませんかと呼びかけて終わりました。続いて賛同団体の代表挨拶が続き、共産党、社民党、新社会党から連帯挨拶があり、民進党の小宮山泰子衆議院議員のメッセージが代読されました。
 
 沖縄から届けられたメッセージは、稲嶺進・名護市長、伊波洋一・参議院議員、仲村勝彦・沖縄県退職教職員会、沖縄県高等学校障害児学校退職教職員会の四本が印刷配布され、時間の都合で稲嶺進・名護市長のみ代読されました。なお、集会決議、と共謀罪法の強行採決に抗議する緊急決議を全員の拍手で採択しました。

〈エイサー隊のカチャアシー〉


 
 この後、エイサーチームの三線と踊り、そして武井坂戸市議の歌唱指導で「芭蕉布」と「沖縄を返せ」を歌いました。デモでは、おなじみの丸広百貨店通り商店街を「人殺しのための基地はいらない」「沖縄県民の民意を尊重せよ!」など訴えて歩きました。
 
 81歳の自称青年の私ですが、体の衰えは免れられず、それでも暑さにめげずに、未来の子どもたちのために、気力を振り絞って、『基地を造るな!』、『沖縄県民の民意を尊重せよ!』と叫びながら杖を頼りに最後まで(約2Km)歩き通しました。
 
 辺野古や高江の機動隊隊員と違って、川越のお巡りさんからは、いたわりの言葉もかけられました(^v^)。


9条守れ、米軍基地撤去!!!
「沖縄県民連帯・川越行動」集会決議

 沖縄の地上戦に巻き込まれ、ここ十数年間、辺野古で米軍基地建設に反対の座り込みをしている「おじい」「おばあ」たちは声を限りに叫んでいます。「命はぐくむチュラ(美しい)海を人殺しの基地に変えないで」と。

 終戦時に米軍が国際法に違反して「銃剣とブルドーザー」で土地を強奪して造った普天間基地は、市街地中心部に広大な面積を占め、世界一危険な基地と言われています。無条件に即時返還するのが筋であり、正義です。

 しかし、日本政府は沖縄の民意が基地の増強・建設に反対であることを承知で力ずくで、がむしゃらに辺野古に新たな基地を建設し、米軍に提供しようとしています。

 「普天間基地を返還する代わりに辺野古に新基地をよこせ」というのは強盗が古くなった盗品を返すから新品をよこせ、と言うことと同じです。加えて、辺野古は海辺ですから軍艦も利用できる訳で、格段に機能が上がった新品と成るわけです。

 返還を口実にした軍事力の大増強と言うべきです。

 政府は高江にオスプレイ用のヘリポートを沖縄以外の機動隊員を動員してまで強引に造っています。大阪府警の機動隊員が反対住民に対して「シナ人」「土人」と暴言を吐いたことが大きく報道されました。しかも、政府高官や大阪府知事がこれについて「差別発言ではない」と擁護するという信じられない対応をしています。この人達は沖縄を植民地と思っているのではないでしょうか。

 昨年12月13日、オスプレイが沖縄の沿岸に墜落しました。このことを抗議した安慶田沖繩県副知事に対して在沖繩海兵隊のトップであるニコルソン司令官は「住宅地に墜落しなかったことを感謝すべきだ」旨発言しました。映像で見るニコルソン氏の態度とあいまって、彼らが沖縄を植民地と思っているのはあきらかです。

 安倍政権はアメリカのトランプ大統領にへつらい、属国の総理の本領を発揮しており、情けないの一語につきます。しかし、朝鮮半島に向かって移動している米軍の航空母艦に自衛隊の軍艦が共同訓練と称して同行しているのは、憲法9条で禁止されている「武力による威嚇」にあたり、危険きわまりないもので、情けないと嘆いている場合ではありません。

 しかも、安倍政権はテロ対策に名を借り「共謀罪」を強行して国民の言論の自由を奪い、反対運動を押さえつけようとしています。

 いまこそ私達は、沖縄県民と連帯して、基地のない平和な沖縄、そして日本をめざして、市民ひとりひとりが自らできる行動で平和をつくっていくことを誓います。

 以上、本集会の名において宣言します。

2017年6月17日
9条まもれ、米軍基地撤去!「沖縄県民連帯一川越行動」集会

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