10月22日、弘前を中心とする青森四区で選挙が行われます。時期的に見て重要な選挙戦となりますので、津軽9条の会では野党三党に申し入れをし、近々、会議が持たれます。以下、要請書です。
2017年8月7日
民進党青森県第四総支部 御中
日本共産党津軽地区委員会 御中
社民党弘前総支部 御中
津軽9条の会(代表世話人 神田健策)
衆議院青森4区補欠選挙での野党統一候補選出の要請書
日夜、私たち国民のため、よりよい政治実現に努められている貴党に心から敬意を表します。
来る10月22日、衆議院青森旧4区選出議員の突然の逝去にともない補欠選挙が行われる予定と伝えられています。私たち津軽9条の会は、2004年九条の会のアピールに応え、翌2005年より「日本国憲法を守るという一点で手をつなぎ、『改憲』のくわだてを阻むため」(同アピ-ル)を目的に弘前市を中心とする津軽地域で多くの市民や政党と様々な共同行動を続けてきました。特に、「憲法九条」の改定に関しては一貫して反対してきました。
ところが2012年12月発足の第二次安倍政権は、これまでに特定秘密保護法、戦争法、共謀罪の制定、さらに緊急事態条項を含む憲法改正を視野に入れ、わが国の戦争可能な体制づくりをすすめつつあります。特に今年の憲法記念日に、同首相は、①憲法改正の施行目標を2020年、②戦争放棄の九条は維持し、第3項に自衛隊に関する条項を追加する等を含む改憲の日程を発表しました。私たちは憲法を守るべき首相が立憲主義を踏みにじる姿勢を憂えると同時に立憲主義の立場の回復に邁進されている野党の活動に注目しています。
安倍政権はこの間、「共謀罪」法の強行成立、南スーダン陸自の日報隠し、森友学園の国有地格安払い下げ、加計学園ありきの獣医学部設置疑惑など、虚偽答弁と利権が横行する政治の私物化を行っており、安倍政治に対する怒り、不信は国民のなかにマグマのように蓄積されつつあります。そのことは、先の東京都議会選挙での自民党の歴史的惨敗や仙台市長選挙での野党統一候補の勝利に現れています。さらに多くのメディア調査の内閣支持率は大幅に下落し、8月3日の内閣改造前には政権維持の危険水域と言われる内閣支持率が20%台、不支持が50%を大きく超えており、「安倍一強」の基盤は決して強くはありません。しかし、小選挙区制のもとで自民党を打ち破るためには立憲野党の統一が必要と考えます。その威力は昨年7月の参議院選挙青森選挙区での野党統一候補の勝利で試され済みです。
津軽9条の会はこれまでにも集会、講演会、学習会、署名活動などを通して日本国憲法の三大理念である国民主権、基本的人権、平和主義が国民のなかに根付いていており、これらの改定に踏み込む必要は何等ないと考えています。
今回の補欠選挙は、時期的に考えて極めて重要な国政選挙です。安倍首相の余りにも前のめりの憲法改正姿勢を阻止するためにも市民と野党の共同行動を推進したいと思います。貴党の大局的見地からの決断をお願いする次第です。以上