【沖縄とともに】

星英雄:暴力はやめよ、違法工事は中止せよと、ゲート前での叫び〈2017沖縄レポート⑤〉

 7日、辺野古の米軍基地キャンプ・シュワブゲートで、工事用の車両が基地内に入るのを阻止しようと入口で座り込み、抗議する人々を、機動隊が職権乱用、暴力的に排除する現場に遭遇した。安倍政権は昨日6日から「N5」「K1」護岸といわれる2カ所で工事に着手した。

 この日2回目の抗議市民の排除は正午過ぎに始まった。違法な工事を推進するため、米軍基地内で待機していた機動隊が出てきた。抗議を無視して坐りこみに使う板を取り払い、3人がかりで1人ずつ、座り込みの隊列から引き抜いていく。激しく抵抗する市民を力づくでゴボウ抜きし、手足を拘束し、排除していく。「腕をねじるな」という叫びが聞こえる。

 こうして、工事用車両の出入口に座り込む人々を排除して、生コン車など工事用大型車両が米軍基地内に吸い込まれ、基地から出ていく。数十人のアルソック(警備会社)の雇われ者が工事用車両をとおすため入口を警備している。

 車両の出入り口から離れた歩道で、機動隊員が女性をつかみ引っ張りまわしていた。これが、警察のやることか。許されない。女性は「次は逮捕だ」と脅されたという。これこそ違法ではないか。
 
 市民の声を、人権を踏みにじり、「本土」ではありえない形で強制排除する。全ての国民は沖縄県民の抗議に耳を傾け、この様子を直視してほしい。
 
 この間、抗議の声は続いていた。
 米軍基地は未来に必要ない、沖縄の未来をつぶしていいのか、子供たちに沖縄の豊かな自然を残さなくていいのか。
米軍基地はこれ以上要らない、いますぐ違法な工事をやめよ
沖縄を戦場にするな、見せかけの工事は直ちにやめよ
米軍は沖縄から撤退せよ
暴力はやめよ、権力の乱用はやめよ、弾圧はやめよ
 
 ブチ切れたように現場指揮者の怒りがさく裂した。「何が(日米)対等だ、何が同盟だ」
 
 今朝11時前に、米軍基地キャンプ・シュワブゲート前についた。すでに工事用の車両が90台ほど基地内に入っていったという。さらに昼時、3時ごろと、3度の工事用車両の出入りと、暴力的な座り込み排除が行われた。昼前には、米軍基地内からの脅しに抗して女性たちが基地の金網に横断幕を張った。沖縄は負けない。
 

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