【福島・沖縄からの通信】

星英雄:新基地建設反対の座り込み203日目のキャンプシュワブ

 25日、米軍キャンプシュワブのゲート前は汗ばむような陽気だった。暑い日差しの下、名護市辺野古への新基地建設に反対する沖縄県内外の100人余の人々が座り込み、さまざまな抗議行動をつづけた。これに連帯して東京では、7000人が国会を包囲したという。

 午前10時に県庁前の県民広場から「島ぐるみ会議」のバスに乗り、辺野古の浜を経由して、ゲート前についたのは正午すぎだった。辺野古では海上保安庁の巡視船など8隻の船が見えた。IMG_7213

 沖縄平和運動センターの山城博治議長は、「辺野古新基地建設反対、海上保安庁の暴力で沖縄県民をなぎ倒してでも新基地建設を強行するという安倍政権に抗議する多くの国民が沖縄と連帯して国会包囲行動をする」と、この後の東京の連帯行動を報告。ガバン・マコーマック氏ら海外の識者15人が、「翁長知事に勇気をもって日本政府の暴挙に立ち向かえというメッセージ」を送ったことも紹介した。IMG_7252

 午後2時と3時には東京と連動して、参加者が手をつないでキャンプシュワブに向かって抗議した。いつもは警察の暴力に見舞われるというが、この日は平穏だった。IMG_7281

 参加者がマイクを握ってそれぞれの思いを語る。宮島玲子さんは翁長知事が海上保安庁や警察の暴力をやめさせ、埋め立て承認の取り消しを早くすべきだと求めつつ、「翁長知事がんばれ、1日も早く行動してほしい」と訴えた。

 アメリカ・ワシントン州からきた北中城出身の5世の女性とその夫が紹介された。妻のエミリーさんは「外見はちがっても世界平和のためにがんばっている同じ思いを伝えにきました」IMG_7322

 アフリカのウガンダから2年前に長野県に移り住んだ父親と少女。「沖縄のしいたげられた歴史は変えないといけない」

 22歳の米国人男性。新基地建設反対の闘いは「アメリカにも尊敬と感謝している人は多い」

 その他、その他。

 翁長知事激励のメッセージを送ることも提案された。「桟橋建設も、埋め立てもゆるさないぞ」、「安倍政権をぶっ倒そう」・・・。その場で書かれたいくつかが紹介された。

 ゲート前の抗議行動参加者はみんな明るい。リーダーの演説だけではない。1人1人が思いを語り、歌も踊りもある。

「戦争する国!」「だめよー、だめだめ」

「戦争する国!」「だめよー、だめだめ」

 どれもこれも、日米両政府に異議を申し立て、抗う人々の確かな意志の表れだが、やわらかい。この場の空気は心地よい。

 「島ぐるみ会議」のバスは行きも帰りも楽しい。バス内で参加者の交流がある。質問が出れば答える人もいて、ちょっとした学習の場にもなっている。

 帰りのバスは「座り込めここへ! ここへ座り込め!」と歌い上げて、盛り上がった。

 

星英雄:新基地建設反対の座り込み203日目のキャンプシュワブ” への1件のコメント

  1.  沖縄の痛みを我が心として応援しています。現地には行けない私ではありますが現地で日夜。米軍や権力者との闘いに奮闘されておられます皆さんに遠く離れた京都からでは有りますが心から感謝し、出来るだけの支援を行いたい気持ちで一杯です。頑張って下さい。

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