最近のすべての選挙で圧倒的かつ明白に示された辺野古新基地反対の沖縄の民意を一顧だにせず、新知事を「冷遇」して新基地工事を強行している安倍官邸は海上保安庁や警察機動隊等の国家暴力を総動員して、海上やキャンプ・シュワブ前で日夜24時間抗議活動を続けている市民を弾圧し続けている。
海上では手漕ぎのカヌーに乗り平和的に新基地反対の意思表示をしている市民のカヌーに海上保安官が飛びこんできて転覆させ、海水を飲ませ、怒号し、何らの法的根拠なく身柄を拘束するなど特別公務員暴行陵虐罪等の犯罪行為を日常的に繰り返し、被害者に何件も告訴されている。警察機動隊は権限を濫用し、物理力を行使してゲート前の市民を排除、84歳の老女を含む多数の市民に対し暴行・傷害行為を繰り返し、日本国憲法の保障する「表現の自由」を侵害して警察法2条2項を平然と無視している。
安倍内閣の「切れ目のない」ファッショ的暴走は、米軍・自衛隊共用を目論む辺野古新基地建設を強行することで、同時に明文改憲の道への一里塚を目指していることは明白だ。その意味で辺野古新基地問題と憲法危機は連動している。
国権の三権分立は名ばかりとなり、立憲主義を崩壊させて安倍独裁と化した安倍政治の正体は、ここ沖縄の闘いの現場においてはっきりと顕現している。就任後4か月も新知事との面会を拒否してきた安倍官邸が、安倍首相のアメリカ訪問を前にして、沖縄県とのコンタクトを偽装するアリバイ作りであったはずの翁長知事と官房長官・安倍総理大臣との会談は、裏目に出て、歴史と条理を説く威風堂々たる翁長知事の論理に圧倒され、菅や安倍の政治的無能と言語の貧困を国民の前にさらした。
諸種の世論調査で辺野古問題と沖縄への理解が進み、安倍内閣の本質的問題性がようやくすこしずつ一般国民に浸透しつつあるのではないか。
沖縄における「オール沖縄」の闘いは、民意無視の日米首脳会談を糾弾し新基地建設阻止を掲げて、4月28日(火)に4・28県民屈辱の日県民大行動・大集会が、午前中は、辺野古において辺野古・大浦湾県民大行動として、そして同日18時から県民広場(県庁前)で県民大集会と国際通りのデモ行進が予定されている。
また、5月17日の午後1時から那覇セルラースタジアムで開かれる県民大会は、数万人規模の結集が予想され、翁長知事の出席もささやかれて最大規模の大会が着々と準備されている。
危険な安倍政治を止め、憲法改悪を阻止して戦後民主主義を守るためには、本土においても、小異を捨てて大同につき、一切のセクト主義を排し、「安倍内閣打倒」の一点で諸党派と諸個人が結集する国民的統一戦線を築き、「オール沖縄」の本土版「オール日本」で来年の参院選を闘い、自公等の3分の2議席当選を阻止しなければ、憲法危機が現実化する。
日本国民よ、安倍一派の独裁と戦争への道をほんとにこのまま許すのか。
オール沖縄は、今後とも安倍内閣打倒の先頭に立ち続けるだろう。 (うるま市具志川九条の会共同代表、うるま市・「島ぐるみ会議」共同代表。近著に未来社『沖縄差別と闘う』)
仲宗根勇様
沖縄の闘いはすごいですね。お気に入りに登録しました。
今日の地方選の結果に注目です。いよいよ法案が国会に提出されます。70年の談話では、阿倍の包囲網は狭まりつつあり、阿倍は追い詰められつつあると思います。