2月10日夜晩くに、沖縄より戻りました。翌日は強風寒気の中、テント等の装備品の天日干し等で過ごしていました。お陰様で、現下の情勢や史跡もほぼ予定通りに参観・見聞でき、とても参考になりました。また、今回の沖縄の旅でも、多くの人達との出会いもあり、今後の交流も楽しみに致しているところです。
なお、辺野古の座り込み参加の初日の2月5日で、連続579日の座り込み闘争とのこと、伊江島・高江・辺野古の関係者の皆さんからは、一人でも多くの皆さんに、今の沖縄の現実を見知ってもらい、連帯の支援参加をお願いしたい、との、お話がありました。
このところ、座り込みの関係者も、おじい・おばあが高齢化等で一線を退き、代わって本土からの移住者が参加する様相が目立ってきているようで、団体での日帰り支援もかなり多く見られました。
沖縄ツアー団長の宇都宮 健児さんはじめ多くの皆さんとの出会い旅でもありました。また、機会あれば出掛けてみたいと思っております。
以下、少々長くなりますが見聞録です。
沖縄見聞録
§1.希望のまち東京をつくる会の沖縄ツアー
(沖縄にはH26年6月、自転車一人旅で数日間、逗留)
日程:1月31日~2月2日
団長:宇都宮 健児弁護士、 参加者27人(都民24、徳島1、山梨2)
31日 那覇空港集合~普天間基地~辺野古~ホテル
普天間基地:オスプレイ3機駐機(基地北側の関係者宅の屋上から見学)
懇親会 :自己紹介等
1日 辺野古~高江~ホテル~トークライブ
辺野古 :朝6時のミーティグ参加、宇都宮団長からの連帯の挨拶
汀間漁港:ボートに分散乗船し、海上を視察。(海保のボートが終始並走)
高江 :ヘリパッド基地の現況説明を受け、宇都宮団長から連帯の挨拶
★トークライブ:
参加者:宇都宮 健児(質問形式で進行)
ダグラス・ラミス:政治学者 (在沖縄) 元津田塾大教授
伊波 洋一 :元宜野湾市長 参院選立候補予定
三宅 洋平 :ミュージシャン(在沖縄) 東京より参院選立候補予定
2日 沖縄本島南部域周遊~那覇空港(15:00散会)
最南端荒崎海岸 :ひめゆり学徒隊の戦跡
真栄平アバタガマ:南北の塔(南:沖縄人 北:アイヌ人)
ガイドさんやツアーの山好きの仲間も唱和してくれ、嬉しかった。(ガイド さん、教師時代に生徒を引率し山に登っていた頃を思い出し、唄ったと。)
真壁グスク公園、他
宇都宮 健児さんと、たまたま2日間をバス車内で隣席となり、三権分立や 司法の民主化等についてもお話ができ、有意義なツアー旅となりました。
§2.一人旅(ツアーの皆さんと別れ、バス路線を乗継ぎ、2日夜から9日の離島までの旅)
2/2 那覇空港~波の上ビーチ公園(テント泊)
・公園生活者と間違われたか、夜~朝の間、6人の皆さんから声をかけられ、少々、睡眠不足。2年前の自転車一人旅では、海際道路の橋桁下で静かでしたが・・・。
2/3 那覇~名護~国頭村辺戸岬~大宜味村~東村平良(民宿泊)
・沖縄本島北端の辺戸岬に立つ、残念ながら辺戸奥の共同売店は見そびれる。
・大宜味村塩谷から平良へ(名古屋・大阪の“九条の会”の皆さんと懇談、同泊)
2/4 東村平良~高江テント村~東村川田~平良(民宿泊)
・テント番と護郷隊(ごきょうたい)上映会の戸別ビラ配りで地元の皆さんと交流。(護郷隊:やんばるの少年の戦時招集、川田地区の戦死者は30人と)
・地元のコーヒ栽培の青年、名古屋・大阪の“九条の会”の皆さんと懇談、同泊。
・“やんばるの自然を歩む会” 代表 玉城 長正さんと、生物多様性、照葉樹、ミツバチ等で意見交換。
(4月15日~16日、東京で環境省との交渉に、高江関係者上京の予定。)
2/5 東村平良~名護市辺野古(民泊)
・朝6時:挨拶、雨天での座り込み、ジャン・ユンカーマン監督、沖縄シールズの女性他の支援者多数(岩手県の大学生たち含む)
・民宿では水俣・東京・転居者等と交流、水俣再訪(2年前の自転車旅)の話。
2/6 辺野古~本部町本部港~フェリー~伊江島伊江港~青少年旅行村(テント泊)
・朝6時:挨拶・座り込み、8時頃:若き鉄面皮の警視庁機動隊のゴボウ抜きを体験
・昼前のバスにて伊江島へ向かう、アーニーパイルの碑、ニャティア洞に立寄るも降雨となり、史跡巡りを止め、強風雨下でのテント泊(他にテント客無し)
2/7 伊江島ーフェリー本部港~辺野古~うるま市安慶名(スーパー銭湯)
・反戦平和資料館長の謝花 悦子さんと懇談。旅の中心テーマであった阿波根 昌鴻さんの“農と平和”:フォルケ・ホイスコーレ 思想と農民学校での生き様につき、謝花 悦子さんと昼食(沖縄風カレーライスとおでん)を馳走になりながら懇談。
謝花さんから、農との関わりをテーマにし非戦・平和をお話したのは初めて、とのことで、とても喜んで頂き、また、援農にぜひ来てくださいとのこと。
・城山他の史跡は時間なく次回
★ 謝花 悦子さん(77)は、阿波根 昌鴻さんの創設した反戦平和資料館の「ヌチドゥタカラの家」の館長として、お身体は少々不自由なるも聡明利発にして、お元気に活動中でした。
★ 3月5日(土)16:30 伊江村農村環境改善センター
朗読劇 “花ぬ美らさ”/阿波根 昌鴻 伊江島の闘いを語る(添付)
オール沖縄の提唱・実践者の阿波根 昌鴻さんの、今が出番の朗読劇
朗読劇「花ぬ美らさ」
2/8 安慶名(スーパー銭湯)~嘉手納~読谷村~那覇~南城市(民宿)
・地元消防署で、バス路線無く分かりにくい戦跡等につき、案内図を頂く。
・チビチリガマ・サトウキビ畑の歌碑・ムシクガマ・米軍上陸の地碑歩く、特に、チビチリガマ(83人の凄惨な自決)とムシクガマ(約1000人の生還)の近くにして生死の分かれが憐れ。
・サトウキビ畑の歌碑前で、東シナ海の青い海原を眺めながら全曲を唄う。
・ツアーで知り合ったガイドの大池 功さん宅に投宿、夜中まで懇談。アイヌ民族についての識見も高く、琉球民族との交流のお話はとても参考になった。
2/9 南城市~宜野湾市~那覇空港
・休館中の佐喜真美術館を参観できることになる。折から撮影取材中のアーサー・ビナードさんと再会する。
丸木位里・俊夫妻作の“沖縄戦の図”、ケーテコルビッツの“死んだ我が子を抱いている母”の版画等、静かに“もの想う場”として、深々たる迫力感のなかで参観できた。
★残念ながら、那覇の不屈館(元那覇市長 瀬長 亀次郎氏の戦後史資料館)は時間無く次回とした。
出会い:
那覇市公園で平和を念ずる“O”さん、辺野古:ジャンユンカーマン監督、沖縄シールズの女性、ママの会創始者の京都のSさん、名護市会議員の大城さん、詩人のアーサービナードさん他多数の出会いがあった。
雪野原の八ヶ岳南麓からの出発でしたが、沖縄も意外と寒く、テント生活には少々早い感じでした。また、バス路線の乗り継ぎは慣れぬことや同業他社の路線には不関与のようで、沢山のバス時刻表を携えての旅となりました。(山梨県北杜市大泉町)