熊本地震は2016年4月14日に始まり、14日と16日には、益城町では震度7の激震を2度記録。住宅の被害が5300戸、全壊1500戸を越えている。震度一以上の地震が14日から現在(24日)までに860回を超えている、毎日活発な地震が続いている。
地震による死者は益城町20人と西原村や南阿蘇村などで48人が犠牲に、南阿蘇村では不明2人の捜索が続いている。現在も熊本・大分両県で6万人が体育館や学校など600ヶ所での避難生活が続いている。余震の不安から住まいに帰れず運動場や駐車場などでの車中泊を続ける住民が各所で多く見られる。
今回の地震は熊本の日奈久断層帯と布田川断層帯の二つの活断層が浅い所で動いたことが震度7の大きな被害につながったと見られ、さらに断層の誘発・余震が心配されている。震災での関連でも10人が亡くなっている。体育館や車中などでの非難生活の長期化は、とくに高齢者には負担だ。おにぎりやパンなどを受け取るには避難所での長い列に朝昼夕と並ばねばならない。
益城町をはじめ地震で全壊した住宅があちこちに見られる。雨はさらに、半壊や被害を受けた家屋に打撃を与える。雨対策で、ブルーシートに覆われた住宅が多く見られる。
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倒壊した住宅。益城町、20日。
倒壊した住宅の庭には4月1日に立てたこいのぼりが風に弱弱しくなびいていた。熊本県益城町惣領、20日。
倒壊した建物。益城町、20日。
1階が潰れ倒壊した建物には、調査の「危険」の赤い紙が張られていた。益城町、20日
益城町役場前の看板。
役場前の地震災害連絡用の掲示板。20日
朝食のパンとおにぎり、飲み物のセット。
益城町の保健福祉センター、20日朝。
避難所の朝食、パン・おにぎり・飲み物を受け取る女性。益城町・広安小学校、20日
地震でマンホールが浮いたり、沈下した道路の陥没。益城町、20日。
倒壊した住宅。益城町、20日
西原中学校の体育館での被災者。西原村、20日
被災者で埋まる総合体育館の通路。益城町、20日。
山間部の道路に落下した岩石。御船町、20日。
車中泊の被災者の車でいつぱいの、グランメッセ熊本の駐車場。展示場のグランメッセ熊本の内部は地震で壊れ立ち入り禁止に。
熊本地震での土砂崩で黒川渓谷に架かる全長200㍍の阿蘇大橋は崩落し、国道57号線は土砂に埋まった。地震で不明の2人の捜索が続いている。熊本県南阿蘇村、22日昼。セスナ機より空撮。
14日16日の2度震度7の地震に襲われた益城町の住宅などの屋根には多くのブルーシートで覆われた建物が見られる。
激しい地震で活断層の裂け目が畑に出現。益城町、22日。セスナ機で空撮。
国の特別史跡・熊本城(熊本市)櫓や石垣が大きく壊れ、城の天守閣の瓦もほとんどが落下した屋根が痛々しい。修復には10数年かかるようです。
セスナ機からも撮影したのですね。観龍君の写真、どれもいい。震災さえもオスプレイ使用など軍事利用するのは、問題だし、800数十回も地震が続発しており、まだ続いているのに、川内原発の稼働の是非を検討さえしないのは重大だと思う。文章では、これらの点にも、ひとことでいいから言及してほしかった。四国は愛媛の伊方原発の再稼働が7月にも行われる動きだが、中央構造線で今回の熊本地震の震源域ともつながっており、香川に住む当方も安閑とはしておれない。さらには南海トラフ京大地震への備えがきわめて不十分なことも心配の種である。
大災害を受けられ方に心よりお見舞い申し上げます。日奈久断層帯の下方、川内原発が福島のにのまいにならないかと心配でなりません。即刻稼働を止めるべきです。