私は24日から26日にかけて、沖縄・辺野古の闘いの現場にいた。抗議船に乗って、安倍政権・沖縄防衛局が沖縄県の岩礁破砕許可を受けずに護岸工事を続けている大浦湾の現場、機動隊の暴力にひるまず座り込みを続ける市民の不屈の闘いをみることができました。現場からの写真報告です。
〈「海を殺すな・新基地反対・STOP!埋め立て」などのボードを手に抗議する、熊本県水俣市の「戦争させない女性の会」のメンバーら〉
〈大浦湾をフロートで囲い込んで埋め立てを進めている。後方は、建物を含め広大な米軍キャンプ・シュワブ〉
〈 ジュゴンが泳ぐ姿と「大浦湾を守れ!!」の看板。名護市・瀬嵩で〉
〈埋め立て工事の大型船。後方は右が辺野古岳(332m)左は久志岳(335m)、このあたり一帯は米軍の実弾射撃訓練場になっている。オスプレイの離着陸帯が5カ所ある〉
〈クレーンで砕石を海中に投下している〉
〈ダンプで運ばれてきた砕石〉
〈米軍キャンプ・シュワブの弾薬庫がみえた〉
〈ゲート前、埋め立て反対の市民を排除しようとする沖縄県警の機動隊。ひるまず基地内に入る工事用車両を止めようとする人々〉
〈辺野古新基地建設に反対するシュワブゲート前座り込み行動が6月24日で1084日目を迎えた。不屈!〉
〈横断幕を広げて強く抗議する女性たち〉
ここ10年来、辺野古と高江の新基地建設反対の座り込みに、春秋各1週間ずつ通い、現地の人々と共に闘ってきました。辺野古のテント内には伊江島の反戦地主・阿波根昌鴻さんの肖像写真が飾られており、阿波根さんがガンジーから学び実践した非暴力不服従直接行動の闘い方が受け継がれていました。阿波根さん曰く、「相手は武器を持っておる。殺されてはいかない。生きるために闘うのだから、米軍と話をする時は座って、大勢の中で耳より上に手を挙げない。子どもに話をするように誠意をもって親切に話す。米国の不幸になるようなことはやらない」と。今は亡きテント村の村長を務めた大西照雄さんも、この伝統を生かして、海上闘争で政府側の大型船に対してカヌーによる抗議直接行動を考案し、映像による宣伝効果をあげ、この方法が韓国の済州島カンジョン村に生かされたと喜んでみえました。この非暴力不服従直接行動の闘い方は、一見ひ弱に見えますが、最近、翁長知事たちが、米国や、国連で平和のための基地新設反対の闘いを訴える際に、世界の人々の共感を呼んで、今後の勝利を期待させる強力な闘い方になっています。ここには、何年かかろうとも、孫子に引き継いでも、全世界の人々の命を守るための基地新設反対は、諦めることなく闘い続けると言うウチナンチュウの不屈の精神が流れています。私は、ここから多くのことを学んで、自分の生き方に生かしいます。
(81才の自称青年、杉浦公昭。2017.6.28記す。)