【福島・沖縄からの通信】

鬼原悟:不意打ち

 「選挙結果と沖縄」はきのうで終えて今日は別の話を書こうと思っていました。でも、そうはいかない事態が発生しました。

   防衛省がきのう(18日)午後、普天間基地を移設しようとしている名護市辺野古の環境影響評価(アセスメント)の補正評価書を突然県庁に持ち込んだのです。県民があげて反対している辺野古への移設を強引にすすめようとするためのステップです。昨年末、夜中にこっそり持ち込もうとして批判をあびたことは本土でも報じられました。その内容が大変不備(不公正)だったので仲井真知事からやり直すよう言われていたものです。それを今回は昼間とはいえ5分前に突然通告してきてアッという間に置いて帰ったそうです。姑息なやり方は今度も同じでした。よほどうしろめたいのでしょう。

    それにしても政権交代は間近。当然次の政権に引き継がれるだろうと考えられていただけに、県も困惑しています。森本防衛相の「強い意向」だそうです。それにしてもなぜ?「沖縄タイムス」(19日付)は、「もう一つの要因は、自民党の意向」だと報じています。「党内では政権交代の可能性が高まった段階から「提出は民主のうちに終わらせてほしい」との本音がささやかれていた。・・・実際に森本氏は自民側に事前に通知し、異議がなかったことで提出に至ったことを認めている」。

   「普天間基地の辺野古移設反対、少なくとも県外へ」という県民の声、総意が、選挙後早々と踏みにじられようとしています。

   このニュース、県内2紙はいずれも大々的に報じています。本土の全国紙ではどう扱われているのでしょうか?「政局報道」のかげでまた大切なニュースが隠されていなければいいのですが・・・。( 「私の沖縄日記」から転載)

 

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