【沖縄とともに】

星英雄:新基地はいらない 闘う姿勢をみせたゲート前700人の坐りこみ〈2018沖縄レポート②〉

 24日は6日間500人集中行動の2日目。米軍キャンプ・シュワブゲート前に700人が結集して座り込んだ。沖縄と「本土」に辺野古新基地建設反対の強い意志と闘う姿勢を示した意義は極めて大きい。

 
 機動隊は昨日の倍の200人を動員し、市民にたいしてさらに暴力的だった。「抗議をしている皆さんに警告します」と、スピーカーから名護警察署の音声。「歩道など安全な場所への移動」を促す。「警告」の後、機動隊員の市民ゴボウ抜きが始まった。

 
 市民は「暴力はやめろ」「機動隊は帰れ」と叫んで激しく抗議した。
 
 市民が抵抗すると、「警察官の腕をつかむと公務執行妨害だ」と機動隊は威嚇する。機動隊は市民の腕や足首強くひねったりしながら抵抗を抑え込む。この日は2人、公務執行妨害で逮捕されたという。
 
 座り込みの中から引き抜かれた市民らは、警察が「バス」と呼ぶ車両と米軍基地の金網で囲まれた「オリ」に入れらる。トイレにも行かせず、長時間拘束するという人権無視・乱暴極まりない機動隊。しかし、バスを揺さぶるなどして市民は激しく抵抗した。
 
 ゲート前の坐りこみが排除されても、あきらめない。市民らは石材を積んだトラックの前で座り込んだ。なんとしても、石材搬入を阻止したい。新基地建設を阻止したいという気持ちが体中から発散する。

 
 ここでも機動隊は「力」を行使して人々を排除した。
 
 工事車両を基地内に入れるため、抗議する市民を反対側の歩道に囲い込んだ。機動隊員が市民をとり囲んで封鎖した。市民を通行させない。警察・機動隊に市民の自由を制約するなんの権限・根拠があるのか。
 警察の対応は、500人集中行動の意味を逆から浮き彫りにしたといえる。連日の座り込みに警察は肝を冷やしたに違いない。ゴボウ抜きした挙句、トイレに行かせず長時間拘束。さらに歩道を封鎖して市民を閉じ込めるやり方。これまでにない暴力的な機動隊の対応は、坐りこみを封じ込めなければ新基地建設の強行もままならなくなることを恐れたからにほかならない。
 
 安倍政権の終わりが見えてきたいま、警察はだれに忠誠を誓うのか。日本という国の主人公は国民だ。主権者は国民であることを思い起こすべきだ。
 

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