オスプレイが発する低周波音と、その被害について、ほとんど何も知らなかっ たので、わたしたち財団法人わびあいの里は、琉球大学の渡嘉敷健先生を伊江島へ お招きして、勉強会を持ちました。23日、 米軍伊江島補助飛行場(オスプレイが飛来し、訓練を行っている飛行場)の、す ぐそばの西崎公民館が会場です。
村内外から、30名ほどの方々が来て下さいました。その中には、伊江村議員 もいらっしゃいましたし、地元の若者もいらっしゃいました。 3月にはオスプレイ配備反対の抗議集会を持ちましたが、それにつづく取り組みです。
現在、伊江島では、騒音測定器は設置されていますが、低周波音の測定は されていません。
100ヘルツ以下の「低周波音」は自然界では地震や噴火など災害時に出る音 でもあり、動物が本能的に警戒感を持つ音だそうです。 そして、オスプレイからは20ヘルツ以下の「超低周波音」が出ていること、 パニック障害の事例や、長期記憶の低下、イライラ感の増加、心臓に金属製人工 弁が入っている方の不整脈など、住民の訴えはたくさんあるのに、 政府は因果関係を認めていないということです。 会場では、スピーカーから超低周波音を流して、実際のオスプレイの音を聞きま した。参加者のみなさんがざわつきましたし、心臓がドキドキし、しばらくの間、 落ち着きませんでした。
そして、この勉強会を企画し、呼びかけた時に、体調の変化や不安を訴える声が、 予想以上に多く出てきたことに、主催者として驚いています。 外傷ではなく、精神的なダメージについては、自分だけの問題と、我慢してしま いがちですが、周囲に言ってみることも必要だなと感じました。 それが、1つ1つ事例として、積み重ねられていくとのこと。
そして、渡嘉敷先生から自治体として健康についてのアンケートをするとか、 不調があれば細かく記録していく、などの提案もしていただきました。
今回の勉強会がきっかけで、1週間の低周波音の測定を実施しています。(沖縄県伊江島 わびあいの里 <wabiai@giga.ocn.ne.jp> )