星英雄:沖縄の悲しみと怒りとひまわりと

 教え子の小学校3年の男子生徒がくれたひまわりの意味を、担任の女性教師は50年以上も経た今日までずっと問い続けてきたようだ。ひまわりを置いて教室を出た直後に、その男子生徒は米軍ジェット機に命を奪われた。

続きを読む

投稿日:

星英雄:飯舘村で「珈琲屋」の夢を追った夫婦の記録

  福島県飯舘村はいまも全村避難がつづいている。2011年3月11日、東京電力福島第1原発事故が発生し、大量の高濃度放射能が飯舘村を襲った。6000人余の村人は故郷を追われ、生業、共同体を奪われた。そんな飯舘村で、コーヒーに夢を託した1組の夫婦が、自分たちの歩みを本にした。 続きを読む

投稿日:

星英雄:先が見えない--分断と風化に抗して希望を模索する飯舘村〈飯舘村レポート②〉

 「先が見えない」--。避難を続ける飯舘村民の多くが、この言葉を口にする。日本社会が人生の新たな旅立ちの4月を迎えても、村民は自分たちの明日の暮らし、将来像を描くことはできない。高い放射線量の村に戻りたくはない、しかし、 続きを読む

投稿日:

守友裕一:大震災から二年、福島原発被災地の現状から希望の道を考える

 東日本大震災から2年がたつ。各地で復旧、復興にむけて様々な活動が展開している。しかし原発災害被災地はその被害の複雑さ、深刻さから、将来への希望がなかなか見えない状態にある。また福島の地元新聞は、毎日県内各地の放射線量や除染、避難生活、廃棄物の減容化などの動きを紹介しているが、全国紙では原発災害に関する記事は減ってきており、原発問題は「風化」しつつあるように見え、そうした中、現政権は原発再稼働へと舵を切りつつある。 続きを読む

投稿日:

星英雄:オスプレイはつくられてはいけない兵器なのだ〈沖縄レポート④〉

 MV22オスプレイの強行配備にたいし、基地周辺住民は「ブルブル」という特有の重低音・低周波音の健康被害を訴える。だが、国はもちろん、沖縄県の対応も鈍い。オスプレイの低周波音について、「国に説明を求めている段階。(人体への影響についても)データ不足」(基地対策課)という。そんななか、警鐘を鳴らしつづける学者がいる。 続きを読む

投稿日:

徳吉裕:沖縄はなぜ怒っているのか〈沖縄レポート③〉

 沖縄は1月、「オール沖縄」として、オスプレイの配備撤回、普天間基地の撤去を求めて安倍首相に「建白書」を手渡すなど、政府と「本土」の人々に沖縄の「思い」をぶつけました。かつてない運動の高揚と不退転の意志を示す沖縄について、元沖縄タイムス編集局次長の徳吉裕さんに聞きました。(文責:星英雄) 続きを読む

投稿日: