飯舘村に遅い春がやって来た。村民の1人は桜の開花をみて、「また春が来たと、特別な感慨に浸る」という。4月17日、いつもは人気のない伊丹沢の集落に村民やボランティアの人たちが集まってきた。「第4回復興さくらまつり」だ。東京電力福島第一原子力発電所の事故が起きてから全村避難を続ける飯舘村。復興への希望が「ここだけだ」というほどの集いになった。飲み、食べ、話し、宴は盛り上がった。 続きを読む
福島・沖縄からの通信
【福島・沖縄からの通信】
今野秀則:願いは、ふるさとを取り戻すこと
私のふるさと・津島は、福島県双葉郡浪江町の北西部、阿武隈の中山間地にある、約450世帯・1400人ほどの地域です。豊かな自然の中で、先代から受け継いだ歴史、伝統、文化、民俗、伝承芸能、墳墓などを大切に守り、住民同士の強い絆の下に、互いに交流し、助け合って生活してきました。春夏秋冬、一年を通じて、長い歴史の中で育まれた年中行事や地域の多彩な催しを共にし、住民同士の絆を築き、喜怒哀楽を分かち合って穏やかに暮らしていたのです。 続きを読む
【福島・沖縄からの通信】
藤田観龍:東日本大震災から5年
2011年3月11日の東日本大震災から5年、東京電力福島第一原子力発電所の水素爆発で核燃料の炉心溶融・メルトダウン事故はいまだ事故原因が解明できず、本格的な廃炉作業にはいたらず、事故から5年の現在も放射能汚染水の除染での汚染水漏れなどに追われているのが現状だ。放射能汚染水の詰まったタンク群が一千基を超え、敷地を埋めた福島第一原子力発電所。東日本大震災と原発事故では全国に現在も約17万人が非難生活を続けている。 続きを読む
【福島・沖縄からの通信】
木幡一郎:飯舘村を追われて5年 帰りたいが村は姥捨て山になりはしないか心配だ
3月11日は、東京電力福島第1原発事故から5周年になる。9日には大津地裁が再稼働中の関西電力高浜原発3、4号機の運転差し止めの仮処分を決定した。安倍政権は原発再稼働を推進するが、事故直後の「原子力緊急事態宣言」はいまも解除されてはいない。原発事故は収束していないのだ。人命も人権もかえりみない安倍政権のなんと非人間的なことか。原発事故で避難を余儀なくされている福島の人々は何を思うか。全村避難がつづいている飯舘村の人々が暮らす松川第1仮設住宅自治会長の木幡一郎さん(79)に語ってもらった。〈文責・星英雄〉 続きを読む
【福島・沖縄からの通信】
孝岡楚田:沖縄を訪れて
先日、「沖縄を学ぶ香川ツアー」の一員として、伊江島・辺野古・キャンプ・シュワーブのゲート前、南部戦跡と瀬長亀次郎と民衆資料を集めた「不屈 館」を訪ねました。 続きを読む
【福島・沖縄からの通信】
高嶺朝一:辺野古の現場に勝利のシーンを
宜野湾市長選では辺野古新基地建設に反対する候補者が敗北し、国が県を訴えた代執行訴訟で裁判所が和解案を提示するなどさまざまな動きの中で、沖縄の民意は辺野古新基地建設反対で一貫しています。アメリカの世界戦略から見る必要があると訴えるジャーナリストの高嶺朝一・前琉球新報社長にききました。〈文責・星英雄〉 続きを読む
【福島・沖縄からの通信】
柴田武:沖縄の出会い旅から戻って
2月10日夜晩くに、沖縄より戻りました。翌日は強風寒気の中、テント等の装備品の天日干し等で過ごしていました。お陰様で、現下の情勢や史跡もほぼ予定通りに参観・見聞でき、とても参考になりました。また、今回の沖縄の旅でも、多くの人達との出会いもあり、今後の交流も楽しみに致しているところです。 続きを読む
【福島・沖縄からの通信】
星英雄:沖縄差別の根源には、日米安保条約がある〈2015沖縄レポート⑦〉
辺野古新基地建設のためには手段を選ばない安倍晋三政権。沖縄に対する差別は許さないと沖縄の人々は反対闘争を強化する。差別の根源には日米安保条約がある──。 続きを読む
【福島・沖縄からの通信】
星英雄:辺野古新基地建設は現場の民衆の「力」で止める〈2015沖縄レポート⑥〉
名護市辺野古、米軍キャンプ・シュワブのゲート前。工事を止めようと、沖縄県内外から連日、人々が座り込みにやってくる。この非暴力の市民の抵抗こそ、辺野古新基地建設の安倍政権に立ち向かう確かな力なのだ。 続きを読む
【福島・沖縄からの通信】
星英雄:歴史的な闘いの幕が上がった 日本の安全保障政策の根本を沖縄が問う〈2015沖縄レポート⑤〉
沖縄と安倍政権の歴史的な闘いの幕が上がった。12月2日、政府が米軍普天間基地を移設先とする名護市辺野古沖の埋め立て承認を翁長沖縄県知事が取り消したことに対し、その撤回を求めた代執行訴訟の第1回口頭弁論が福岡高裁那覇支部で開かれた。翁長知事は法廷で、「日本の民主主義、安全保障について国民全体が真剣に考えるきっかけになってほしい」と陳述した。 続きを読む