安倍晋三首相とオバマ米大統領による日米首脳会談は、「(日米安全保障条約は)尖閣諸島を含め日本の施政下にあるすべての領域に及ぶ」とする共同声明を25日に発表して終わった。私が注目したのは、尖閣問題と歴史認識問題、日米のそれぞれの政権が相手に抱いている不信の行方である。 続きを読む

【連帯・社会像】
大沼博良:教育現場から~安倍流「教育改革」「教育再生」でどうなる学校と子どもたち
3月29日、日比谷野外音楽堂で全国の教職員が集まり、安倍「教育再生」ストップを掲げて集会を開いた。北は北海道から南は沖縄まで約3000名が全国から集まってきた。韓国にある教職員の組合から、韓国においても同じような攻撃がされているとの連帯メッセージが届いていた。マレーシアの教職員組合からも連帯のメッセージが届き、日本だけでなく他国の教育現場の人たちも安倍流「教育改革」「教育再生」を注視しているようだ。 続きを読む
【特集:わたしと憲法】
藤原一也:集団的自衛権の行使について
私は現在我が国で進行中の集団的自衛権論議に関連して、このままでは日本国憲法とりわけ、憲法9条が自民党安倍政権によって破壊されてしまうとの疑念があります。 続きを読む
【福島・沖縄からの通信】
星英雄:「ここで終わりたくねぇ」 仮設住宅3年の無念 原発がなければこんな生活しなくてすんだのに〈飯舘村レポート④〉
飯舘村の人々は3・11東京電力福島第1原発事故による被曝後、4度目の春を迎えた。福島第1原発から北西に40キロメートル離れた飯舘村に高濃度の放射能が降り注いでから、丸3年が過ぎた。しかし、いまだ「春は名のみ」だ。除染は進まず、家族は分断され、故郷には戻れない。被害者の痛みを感じない無責任な東京電力と政府によって、村民は筆舌に尽くせない苦難の生活を強いられている。 続きを読む
【連帯・社会像】
星英雄:脱原発と米軍基地問題について思う
2月の東京都知事選をめぐる議論がつづいている。最大の問題は、脱原発運動にかかわってきた人々が宇都宮陣営と細川陣営に分かれてしまった脱原発運動の今後だ。25日には東京・千代田区で「東京都知事選挙の総括と今後の方向」というテーマの下、宇都宮氏を応援した海渡雄一弁護士と細川氏を応援した河合弘之弁護士による講演と討論の集いがあった。 続きを読む
【連帯・社会像】
藤原一也:第52回全国消費者大会に参加して
第52回全国消費者大会が2014年3月14日~15日と東京(四ツ谷・主婦会館プラザエフ)にて開催されました。大会の標題は「活かそう消費者の権利を!行動しよう安心できる社会をつくるために!~3月15日は世界消費者権利の日~」。私はこの全国消費者大会に第48回から第50回まで裏方(全国消団連事務局)として係りましたが、一昨年3月に仕事を離れて年金生活者の身となり、今回は一消費者市民として参加しました。 続きを読む
【連帯・社会像】
東京発:フクシマを忘れない!
「フクシマを忘れない!さようなら原発3.15脱原発集会」の参加者5500人(主催者)が15日、東京・日比谷野外音楽堂を埋め尽くし、あふれた。会場でのスピーチ(要旨)をお届けしたい。(星英雄) 続きを読む
【連帯・社会像】
星英雄:小異を残して大同につこう 沖縄・不屈館に学ぶこと
沖縄・那覇市から「不屈館だより」第2号が届いた。この3月で、開館1周年を迎えたという。不屈館は「沖縄の祖国復帰と平和な社会の実現を目指して命がけで闘った、瀬長亀次郎(元衆議院議員)が残した膨大な資料を中心に、沖縄の民衆の戦いを後世に伝えようと設立された資料館」と、同館のサイトにある。本土から多くの人が沖縄を訪れるが、不屈館にもぜひ足を運んでほしいと思う。 続きを読む
【連帯・社会像】
高瀬康正:「不安定と格差」の時代の住宅問題にどうこたえるか
「住宅問題」――――このことは国政でも地方政治でも論議になることは少ない。なぜなら住宅の確保やその維持管理といった「住宅問題」はもっぱら個人の自助努力に依拠してきたため、政治や行政の課題になることが少なかったともいえる。 続きを読む
【連帯・社会像】
星英雄:原発社会の「入り口」と「出口」から日本の未来を考える 映画『福島 六ヶ所 未来への伝言』を見て
3・11、東京電力福島第1原発事故からまもなく3年になる。いまも14万人の人々が故郷に戻れずにいる。時々、高濃度の汚染水漏れが大きく報じられても、福島の人々は、自分たちが忘れ去られようとしている不安を覚えている。われわれ1人1人、いつの間にか、大惨事を他人事のように、遠くに感じてはいないだろうか。 続きを読む